ネタバレ注意。
資金調達のためのダンスパーティでの現金紛失事件を中心に描かれる、60年代学生運動家たちの群像劇。
視点も様々に替わってテンポがよく、あの時代の学生たちの群像劇として、またミステリとしての興趣もあって読ませます。『されどわれらが日々―』よりはるかにエンタメしてる一方で、クライマックスの三木公子vs飯森重猛の対決シーンにも文学的な迫力があるし、ラストの余韻も哀しくてよかったな。
なんか通りいっぺんの感想でアレだけど、個人的には時代を読める史料としても貴重でした。
評価はB-。
- 作者: 柴田翔
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/08/08
- メディア: 単行本
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