近藤史恵『黄泉路の犬』徳間文庫

ネタバレ注意。

アニマル・ホーダーの女性が被害者となる殺人事件を描く、「南方署強行犯係」シリーズ第二長編。

主題となる精神病理にはもともと興味があったし、その「地獄」の描写もなかなかに苛烈なものがあって惹き込まれた。シリーズとしては若干微温いところがあって好きになれないけど、現代病理を抉って正しい警察小説だと思います。

隣の町で、動物愛護に挺身してた女性が両親殺して自殺した事件があったな…ちょっと詳しく調べてみないと。

評価はC+。

黄泉路の犬―南方署強行犯係 (徳間文庫)

黄泉路の犬―南方署強行犯係 (徳間文庫)