ネタバレ一応注意。
滋賀の仏像公房で起こる怪事件を描く、真備庄介シリーズの長編。
仏教信仰を中心としたミステリってのは『鉄鼠の檻』って圧倒的名作があって、それが愚かしいことと分かっていても対照化してしまい、そうするとどうしてもチープな印象があってノれなかった。
仏教彫刻、仏像工房という組織に対する雑学的興味は湧くが…。ミステリとしても、プロットとそれを無理に膨らませたストーリィを順に読まされてる感じで、論理美を感じないのが残念。
評価はC+。
- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/09/01
- メディア: 文庫
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