『フューリー』

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第二次大戦末期のドイツ戦線、連合軍戦車部隊の苦闘を描くウォー・アクション。
フューリーの部隊編成が、敬虔なクリスチャンがいてメキシカンがいて、新兵視点で葛藤が描かれてってあまりにも常道でちょっと笑ってしまったし、ドンに託されるヒロイズムもちょっとベタかなーと思って観てしまった。
なので新味はまったくないけど、戦闘シーンには王道の迫力があってその意味で愉しめはした。曳光弾の演出とか、何よりティガー戦車の恐ろしさは出色だったし。
ただまあ、そうした戦車オタのための映画なんだろうなあとは思う。戦争という題材にクリティカルであろうとすれば、2014年に対独戦線で撮ろうとするとは思えないし…エンドロール前の実録映像のカットの方によほど興味が惹かれたのは皮肉である。