ネタバレ特になし。
事件とその後の裁判、再審請求の闘いを描いた映画の原作本。
読む前から分かっていたことだけど、司法の頑迷に腸の煮える思いがいたします。いっそ読むのが面倒なほど、細密を極めた行動分析・証言検証がなされ、王冠や毒物に関する科学的な反証がこれでもかと提出されているのに、自らの面子と権威主義に拠った、なんら正当性のない「言説」を弄してそれを切って捨てる連中の厚顔。
そのトップから連なる権力の構図において、あまりに恥知らずが多過ぎてこっちが恥ずかしくなってくるこの国が、法治国家、近代国家の名に相応しいものであるのか、疑問…というか絶望をおぼえますね。
記録のみ。
- 作者: 東海テレビ取材班,阿武野勝彦,齊藤潤一,門脇康郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/02/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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