ネタバレ一応注意。
「物語のプレゼント」をコンセプトとするアンソロジィのシリーズ。
宮部みゆきとかが同じシリーズで編んでるけど、綾辻編のこちらはミステリの入門編を企図して編まれたもの、クィーンからカー、亜愛一郎ものなど、3W1Hに沿って目配りの効いたラインナップ。
こないだネタバレ解説読んだノックス「密室の行者」をここで読んだけど、イメージと違ってモダンな話だった。当たり前の話だけど、ちゃんと読まないと作品の雰囲気まで分かりませんわ。あとどうでもいいけど、法月「カニバリズム小論」は再読ながら、アルバート・フィッシュへの的確すぎるツッコミに声出して笑った。
そんな中でベストはやはり連城三紀彦かな、と思う。「過去からの声」、実にエレガントなトリッキィさを見せる誘拐本格。
評価はB。
- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/10/12
- メディア: 文庫
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