羅川真里茂「赤ちゃんと僕 1-3」白泉社文庫

母を喪い、2歳の弟を育てることになった小5の主人公の奮闘を中心とするホーム・コメディ。
父子家庭と、その中での幼い兄弟の生活を、一年のタイムスパンとイベントの中にそのまま落とし込んだって感じ。マンガ表現として光るものは感じられない…なんてそんな批評を必要とする作品じゃないってのも分かってるけど。
お話が進むごとにキャラも立ってはくる。藤井くんは女子人気あるやろなーとか、お父さんもモテキャラやろなーとか、若干のあざとさと共に、キャラ造形の巧みさを感じられもする。一方でウサギの話とか旅館のユーレイの話とか日影くんの話とか、本筋外れるとあざとさが目立ってくる印象なので、メインキャラたちの可愛げのある絡みで押した方がいいと思うよ、うん。
その意味で2巻63p、拓也のせつない気遣いと、《どもちゃーい》に一番萌えました。