2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第13節 名古屋グランパス 2-3 鹿島アントラーズ

2016.5.21@豊田スタジアム
試合後、二度リードしておきながら逆転負けを喫したグランパスのゴール裏からはさすがにブーイングが起きていましたが、ハタから観てる分にはスコアもよく動いて、ドラマチックで楽しいゲームでした。正直馬鹿試合と言われる類のそれでもありましたが…。
田口・柴崎の両司令塔はさすがにリーグ屈指のゲームメイカと言えるプレイぶりでしたし、カイオの魅惑的なテクニックにも感嘆しきりでした。また田口のゴラッソは年間ベストゴールレベル、メインで横から観てていまいち凄さが分からず、「出たw 見切りw」つって笑ってたけど、ヴィジョンに後ろからのリプレイ出た瞬間「エグっ」つって黙ったわ。
リスタートだったり、怪しいジャッジの後だったり、集中力が途切れそうな場面で、そこにつけ込んでやろうと逆に研ぎ澄まされてくるのが鹿島というチームの強さ。前半のツートップのネタっぷりもその伏線ではないかと思われるほど。この試合では名古屋がまんまとその強みを出させてしまった印象があります…前回観戦のマリノス戦の逆をやられましたね。
しかしまあ、それは単にメンタルの不備だけではないと思います。特に終盤、追いつかれ、突き放されるに至る流れの中で、グランパスは戦術的な統一性を欠いているように感じられました。最終ラインは上げようと懸命なのに、前線からのプレスは皆無。戦術兵器シモビッチとの乖離は明らかでしたし、アクシデントで永井を欠いてからはそれがさらにあからさまなものに。三失点目のようなやられ方…裏抜け一発…は、ましてミス絡みであれば必然だったかと。川又入れて少し引いたりしとけば、マリノス戦のようなパーフェクトカウンタもあり得たやも知れず。
あとはまあ…両GKもJ1レベルであればもう少し高いレベルを望みたいところですね…武田洋平は相変わらず正面に来たシュート脇の下通すし、曽ヶ端も見切りはともかく二失点目の飛び出しはもう少しなんとかして欲しい…でも永井との一対一止めたでチャラかな。
いい選手もいて悪い選手もいて、分かり易い戦術上の不備もあってと、ビール飲んでうだうだ言いながら観るには最適な試合でした。グランパス側メインスタンドなので、周りのサポさん方には申し訳ない態度ではありますが…また行きます。