ネタバレ注意。
SFバイオレンス長編。
女性主人公・クーに対する加虐趣味と、パニック小説としての展開が両輪。SFとしても活劇としても、細部の結構にいい加減なところが見受けられるけど、竹本の文章は作品の陰鬱を狙い通りに演出してるし、何よりセクシャルな描写のエロさは特筆されるべきもの。官能小説だわこんなん。
しかし繰り返しになるけど、「穴」の設定といい、いきなり戦闘機に乗り込んでミサイルぶっ放す展開といい、あまりドラマに高い構築性は志向してない感じ。ラストもなんか中途半端なんやけど…一応持ってるシリーズ次作、期待していいものか。
評価はC。
- 作者: 竹本健治
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2000/09
- メディア: 文庫
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