AL 『心の中の色紙』

1stフル。
オリジナルandymori+長澤知之の新バンド。
異常な期待値を持って聴いたファースト、『ファンファーレと熱狂』クラスの名曲雨霰という感じではありませんでしたが、それでも二人のフロントマンの、ソングライタとして、ヴォーカリストとしての個性と充実を感じられる好盤です。新しいバンドを認め合う仲間と始める、その親密で清新な気風が漂って、なんだかすごく距離感の近い、プライヴェートな空間でライヴを観ているような作品とも感じました。
後期andymoriの歌もの基調を感じさせる曲が多く、「さよならジージョ」なんかはその路線でグッドメロディの光る佳曲だけど、同時に「HAPPY BIRTHDAY」の初期衝動パンク感に懐かしい嬉しさを感じたりもし、長澤ヴォーカル「15の夏」で弾き語りブルースのリリシズムを堪能できたりでバラエティは豊か。表題作のツインヴォーカルの絡みもこのバンドの魅力の方向性を指し示すものです。
しかし同時に、「メアリージェーン」なんて思いっきりドラッグの歌があって、こいつマジで反省してないなと思ったw しかも歌ものとして抜群に美しいのが始末に悪いw

心の中の色紙

心の中の色紙