THA BLUE HERB "tha BOSS 「IN THE NAME OF HIPHOP」 RELEASE TOUR"

2015.12.8@名古屋クラブクアトロ

俺がどこから来た何者なのか どうやってここまで生きてきたのか
ただの口だけ野郎か 俺の時代は過去か あとは 何が知りたい?
(「I PAY BACK」)

BOSSのソロアルバムのリリース・ツアー。ブルーハーブの1MC1DJのセットで。
久しぶりだけど何も疑っていなかったし、やはり盤石にかっこよかった。『IN THE NAME OF HIPHOP』の曲を中心に、「北風」「BOSSISM」「MAINLINE」といった歴戦の楽曲を織り交ぜて。『IN THE〜』でゲストMC入れた曲はBOSSのverseだけだったけど、その分全体の繋ぎの妙味が味わえました。
同時期に客演のMIXアルバムも出てたので、収録の「野良犬」*1や「ILL-BEATNIK」も期待してたけどそれはなく、ただ「HELL'S BELLS」ではフィーチャした地元名古屋のYUKSTA-ILLを呼び込んで。音源では洒脱な狂気を湛えたラッパーだったけど、さすがに若干の緊張を感じさせて、「BOSSIZM」への繋ぎのMCは微笑ましく感じられもして、意図とはズレたかなw でも悪くないマイクリレーだった。
ベスト曲は「MATCHSTICK SPIT」。清廉な哀感のあるトラックにのった言葉の精度に、アルバムでも一番感銘の深かった曲。ライヴの説得力の中では、更に一段とよかったです。

どうか留まってって親切を断って 背中で聞くのさ 何故そこまで
あの世の一駅手前のこの世だぜ 肉体を使い切り骨しか残さねえ
(「MATCHSTICK SPIT」)

*1:刃頭イジりのMCはしてたけど。