黒川博行『八号古墳に消えて』創元推理文庫

ネタバレ一応注意。
関西圏考古学会の権力闘争が絡む殺人事件を描く、大阪府警捜査一課シリーズ。
白い巨塔」的な、アカデミズムの内側のキタナい部分は愉しめるけど、そうした「社会派」ミステリとしてはまあ、凡百の出来ではあると思う。
考古学会ってのは、「事実は小説より奇なり」を地で行く事件があったギョーカイなので、その意味でどうしても不利だよね…。
評価はC+。

八号古墳に消えて (創元推理文庫)

八号古墳に消えて (創元推理文庫)