ネタバレ注意。
誘拐事件と、連続殺人の法廷劇を絡ませた長編。
狙いがシンプルで分かり易いので、今まで読んできた折原作品の中では比較的読み易くて、読中読後の不快感も少なかった。
しかし相変わらずチープすぎる文章と世界観で、この表現力の欠如はどう考えても作品にマイナスだと思う。書きようによっては登場人物がうまくカリカチュアされて、叙述トリックを覆い隠す作用が出たりもするんだろうけど、残念ながらそうはなっていない。
一箇所微笑みポイントが。
「こいつふざけやがって。おまえのような人間のくずはさっさと寝やがれ」
(92p)
…罵倒からの睡眠許可。優しいw
評価はC。
- 作者: 折原一
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/09/01
- メディア: 文庫
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