eastern youth "極東最前線/巡業2015 〜ボトムオブザワールド人間達〜"

2015.5.23@名古屋クラブクアトロ
近年なかったクアトロのソールドアウト。レコ発対象『ボトムオブザワールド』(あ、まだレヴュー書いてねえや)の好盤ぶりもさることながら、脱退発表した唯一無二の変態ベーシストの最後の雄姿を目に焼き付けんと、ご無沙汰の人もいたであろう土曜日のクアトロ。お前ら普段から来とけや、と野暮は言わないお約束。
「月影」のハードコアパンク時代丸出しのドス効かせた歌唱には思わず拳あげてしまったし、そっから「男子畢生」の流れはマジに感涙だった。「テレビ塔」の抒情はイースタン流ハードコア・リリシズムの極北を示して「夜の追憶」を超えたし、「直に掴み取れ」は吉野ラップとその前のヒゲダンスの愛らしさと共にこんなに踊れる曲だってのが嬉しい驚きだった。個人的にライヴベスト曲である「砂塵の彼方へ」も最高にかっこよかったけど、やはりラスト、「夜明けの歌」は万感の上にも万感。
近年屈指の集客と盛り上がりの中、ライヴベストといっていいセットリストに、最新楽曲も違和感なく馴染んで、15年近く観てきたライヴの中でも、ベストに近いアクト。これが現在の体制で観られるのが最後かと思うと、センチメントは抑えようもなかったけれど。
フレットレス・ベースのネックに纏わりつくような運指と、今回も最高に最低だった「直に掴み取れ」の曲前MC。ニノさんあなたは本当に変態だったよ。
最高の音楽をありがとう、またどこかで。
セットリスト:1.街の底 2.鳴らせよ 鳴らせ 3.イッテコイ カエッテコイ 4.沸点36℃ 5.青すぎる空 6.ナニクソ節 7.月影 8.男子畢生危機一髪 9.茫洋 10.雨曝しなら濡れるがいいさ 11.テレビ塔 12.踵鳴る 13.直に掴み取れ 14.グッドバイ 15.万雷の拍手 16.荒野に進路を取れ en.1 1.夏の日の午後 2.砂塵の彼方へ en.2 夜明けの歌