米津玄師 "2015 TOUR 花ゆり落ちる"

2015.4.8@大須エレクトリックレディランド
待望久しかった初めての米津玄師ライヴ。久しぶりに行ったELLでしたが、記憶の中ではSyrup16g観た時以来のギュウギュウ詰めで大盛況(平日なのに)。
ライヴ自体が六回目か七回目だと言うこのアーティストの名古屋初見参がいかに待望されていたかは、動員だけではなく、アクトに対するリアクション含めたこの日のELLの空間自体が雄弁に語っていました。イントロの一音で上がる歓声、バンドのテンションが即座に反映されるフロアの沸騰。そしてそれがまたバンドのアクトに力を与える、そういうライヴハウスならではの相互関係が、初めて観る人が多かっただろうこの日のライヴでも既に構築されているように感じました。俺も手と声あげて、単純に楽しかったです。ベストアクトはそうしたELLの空気が楽曲の世界に映り込んで感動的だった「トイパトリオット」かな。そっから本編ラストまではまさに一気呵成でした。
米津氏の声は音源で聴くより男っぽい感じが強調されてそれもまた味わい深かった。セットの中にボカロ曲も多くて*1、そういうのをしっかり聴いてたらなおさらだと思う。演奏・ヴォーカル共にまだ「若さ」を感じる部分は若干あって、アゲアゲの速い曲の勢いはよくても、ミディアム曲のスケール感がもっと出てくるとメリハリが出てさらに素敵だろうな。「WOODEN DOLL」の高音ツラそうだったのはライヴ感があってむしろよかったけど、「vivi」のアレンジが若干微妙に感じたのと、「ゴーゴー幽霊船」の一番盛り上がるだろうところで歌詞トバしたのは残念だった。「ワアワアワアワア」叫ぶ気マンマンで待ってたのにw
そうしたところは、今後のライヴのノビシロとして楽しみに追いかけます。それまでにボカロ曲もしっかりさらわないとー。
セットリスト:1.ドーナツホール 2.パンダヒーロー 3.沙上の夢喰い少女 4.演劇テレプシコーラ 5.恋と病熱 6.vivi 7.駄菓子屋商売 8.トイパトリオット 9.メランコリーキッチン 10.アイネクライネ 11.リビングデッド・ユース 12.ゴーゴー幽霊船 13.花に嵐 14.マトリョシカ 15.Flowerwall en. 1.懺悔の街 2.WOODEN DOLL 3.ワンダーランドと羊の歌
追記:幕前のBGMがなんだか俺のipodみたいで楽しかった。中村一義「魂の本」にCocco「絹ずれ」illion「PLANETARIAN」に…って新旧とりどり、好きな音楽の話してるみたいだった。

*1:こんだけやると思わなかったので、その後慌てて音源買いました。