ネタバレ一応注意。
孤児シリーズ。北国の五人姉妹の愛と哀しみを描く佐々木ロマンス。
一つの家族の中心に一人の男が在って、それを巡って惹起される恋の鞘当て、ってまんまこないだの『夢館』と同じ構図。
いつものポエジィはもちろん、どうやら「サーガ」構想であるらしい企業/血族の対決要素も、どこか現実味の薄さがファンタジックな演出となって、独特の作品世界を構築している。
「独特の作品世界」とかって、佐々木作品の度に思考停止のようにそればっか言ってるけど、でもそうとしか語れないんだものしょうがないよね。
評価はB−。
- 作者: 佐々木丸美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1987/05
- メディア: 文庫
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