いくえみ綾『トーチソング・エコロジー』(全3巻)幻冬舎バーズコミックス・スピカコレクション

東京で夢を追うアラサー男女と、幽霊たちの群像劇。
リアルだけどファンタジックで、シビアでせつないけどあたたかくて、いかにもいくえみ綾らしい、細やかで豊かな物語世界。存分に浸って、胸を打たれます。一巻ごとにどっかしらはツボにきて涙ぐむところがあるよ。
なんつーかちゃんとした具体的な感想にならないのがもどかしいけど、それぞれに痛みを抱えた登場人物たちが、最終的には皆いい顔してくれてよかったなあと。それまでの様々な葛藤の過程でも、それぞれにいい表現があるけどね。