the band apart 『街の14景』

6th。
転換作、インスト以外全日本語詞。
正直、ここまで聴き込んできても違和感の拭えない感じではあるのだけど。《クソがいくら着飾っても/クソはクソでしかない》(「ARENNYAで待ってる」)とか、あーこれ(クレジットないけど)原さんぽいなあとか、そういう引っ掛かりもするし。ただ「夜の向こうへ」みたいにシティ・ポップに振り切ると違和感なくすんなり聴けるし、「明日を知らない」あたりでの荒井さんの涼やかで甘い歌声と日本語詞の化学反応は聴きどころではあるけど。
疾走感やカタルシスを求めるとやはり英語詞の方が合ってんじゃないかと思う部分はある。ただそういう路線は『Scent of August』*1で極められてしまって、バンドとしてその次を探る必要があるのも分かって。
終盤「アウトサイダー」「8月」の完成度に続いて、次作ではどういうものが聴けるかしら。

街の14景

街の14景

*1:ずっと聴いてるけど、やっぱ名盤だわ。