ネタバレ注意。
京都の「珈琲店」を舞台にした連作。日常の謎の横軸とキャラクタ/恋愛の事件を縦軸にしたライトなミステリ。
メアドからの人名同定とか、セコい小ネタにはカチンとくるものがあるけど、キャラクタと恋愛の要素も、京都モノとしても、日常の謎で引っ張りつつどんでん返し、というプロットにしても、まあ頑張ってるよね、という水準ではある。しかしいずれも新鮮あるいは独自の達成ではないし、人工的な印象がずっと纏わりついたまま。ラノベの延長として読めばまあ許せる範囲といった感じで、表紙の萌え絵なんかはむしろ誠実だわ。最近は京大の人でも色々な作風がありますね!
後輩が熱烈な推薦と共に貸してくれたんだけど、俺がこのテの小説に示す反応、いくらかは予測できただろうに…。
評価はC。
珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 作者: 岡崎琢磨
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/08/04
- メディア: 文庫
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