ネタバレ一応注意。
「魔術師」と「吸血鬼」の二長編。
物語の構造は共通で、基本的には「明智小五郎vs怪人」。陰惨なイメージの提出とか、ところどころ「らしい」のは認められるけど、全体としてはあまりにも冗漫。明智のロマンスとか、小林少年登場とか、散りばめられたキャッチー要素でもとても埋められない、物語およびミステリとしての構成における隙の多さ。タイトルがまったく無意味なのもどうかと思う。
「通俗長編」、苦手やわー。
評価はC−。
- 作者: 江戸川乱歩
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/11/12
- メディア: 文庫
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