ネタバレ注意。
叙述トリックかなんかは知らんけども、本格はおろかミステリですらないのではと。サスペンスなのかスリラなのかもどうでもよく、ただこの明晰さのカケラとしてない主人公の珍道中、読んでてひたすら苦痛でありました。
一つ疑問なのは、牛島の死に際して、模倣犯・便乗犯の可能性がまったく考慮されることなく、あまつさえ捜査本部が解散さえしていること。確固とした目撃証言があって、手配書まで出回ってる状況下で、これは意味不明。
まあ、基本的にご都合主義なんやね。ちなみに「灰色の仮面」てのは、描かれる連続レイプ殺人事件で犯人が被ってる灰色のストッキングの謂ね。なんともはや。
評価はC−。

- 作者: 折原一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/06
- メディア: 文庫
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