山田宗樹『黒い春』幻冬舎文庫

ネタバレ注意。
いやー、笑った笑った。笑っちゃうぐらいにクソみたいな駄作だったよ。
最初は謎の病原菌をめぐるパニック・バイオ・ホラー、だけど途中から小野妹子がどうしたとか言い始めて歴史伝奇じみた展開になり、でも最終的にはお涙頂戴の難病ファミリードラマに。意味不明。
女性キャラを中心に、登場人物がどうしようもなく薄っぺらい。そいつらにお涙頂戴やられても寒いだけだし、主人公の妻(致死確実の伝染病に感染発覚)がビデオレター撮り始めた時には発狂するかと思った。さらには最後に至って、アウトブレイクしている病気への対抗手段が「魚介類とか食べるといいっぽい」*1って…アホか。
既読の作品で分かっていたことだけど、本当にクソ、この人。
評価はD。

黒い春 (幻冬舎文庫)

黒い春 (幻冬舎文庫)

*1:しかもぼんやり仄めかされるだけw