《どうしようもない 悲しいこと》

志村正彦、死去。
詳しい話はよく分からないんだけど、とにかく結構なダメージを受けて、今聴きながらとりあえずこれを書いている。
iTunesを開いて気付いたんだけど、俺はフジファブリックのアルバムを全部iTunesに落としてて、それをしているのはおそらくRADWIMPSとフジぐらいで、ライヴにしたってイースタンとバインの次ぐらいに何度も観てる。学生の時は特に一回も欠かさず行ってた。
何から書いたらいいのか分からない。とにかく言いたいのは俺は凄くフジファブリックというバンドが、志村正彦というオリジナリティとセンスに溢れたソングライタの作る曲が好きだったということ、それだけなのだけど。
…ダメだ、なんかすげー泣けてきたよ。
音源もさることながら、ライヴが凄くよかった。フロントマンのエゴイズムと、メンバのプレイヤビリティがいい相乗効果を産んでた。バンドの一つの理想形だと思ったんだ。…そんなどうでもいい論評じゃなくて、単に「銀河」や「虹」、「ダンス2000」が最高に踊れたということ、「茜色の夕日」や「赤黄色の金木犀」、そして「若者のすべて」が最高に泣けたということ、その事実だけで俺は十分なんだけど、本当は。
こういう事態に直面すると、俺の持っている言葉というのは圧倒的に不足していることを思い知らされてしまう。志村の音楽が俺に与えてくれた喜びへの感謝と、それが突然に失われてしまうということへの悲しみ…さっきからずっと、そのとても大きな感情をなんとかここに記そうとしているんだけど。うまくいかないわ。
思い出もまたとめどもないけれど、だからとりあえず感謝の念だけを。
素敵に捻くれた、最高のロックを、ありがとう。