Base Ball Bear 『(WHAT IS THE) LOVE&POP?』

3rd。
前作『十七歳』はめちゃくちゃ聴いたし、レコ発ツアーで観たライヴも最高で、もはや「史織かわいいよ史織」どころじゃなくなってきてたし、その後もガンガンのシングル攻勢たるや頼もしく、期待は高まるばかりの3rdアルバムでしたが。
うん…ぶっちゃけ期待が大きすぎたかもしれない。
ポップなギターロックとして、快感指数はやはり非常に高い。そういう意味で小出は既に黄金律を体得していると思う。でもそれは前作の時点でそうだったし、楽曲の世界観まで含めて考えれば、前作のコンセプチュアルなまとまりの方によりインパクトを感じた。なんつーか少し、とっ散らかって感じられる。
苦悩や煩悶もポップネスにくるみ、それをひっくるめて鳴らされる高らかな青春賛歌、という前作のような「手」は二度使えるものではないし、またこの作品の混沌は成熟と捉え得るものであることは充分に分かっているけれど、それでも思ったのは、『十七歳』ってのは本当にいとおしいアルバムだったなあ、ってことだった。

I Feel, レモンスカッシュ感覚 僕の中で稲妻
一生求む感覚 そう 例えばキス 例えばセックス そういうもんとは分けて
レモンスカッシュ感覚 僕の中でフラッシュバック
一生消えぬ感覚 ふりむいた君の輝き
(「レモンスカッシュ感覚」)

でもこんなん聴いてると、世界観変わってねえじゃねえか、って気もするw
ベスト曲は「changes」かな。単純にめちゃくちゃ気持ちいい、この曲。踊りたい。
あとそうだ、タイトルから村上龍(あるいは庵野秀明の映画版)『ラブ&ポップ』ネタがどっかにないかと思ってたけど探せなかった。…関係ないのかな。

(WHAT IS THE)LOVE&POP?

(WHAT IS THE)LOVE&POP?