STRAIGHTENER 『Nexus』

最近すげえロック聴いてる。
まあ相対性理論がロックかっつったら微妙だが。
…というわけで、現在国内でのロックのド真ん中と思われるストレイテナー。『Dear Deadman』以来離れていたんだけど、たまたま目にした「Lightning」のPVがカッコよかったので買ってしまいましたと。
で、カッコよかったです。買ってよかったこの一枚。前のアルバムも遡ろうかしら…。
大きな変化は新ギタリストの加入での4ピース化。大山純というギタリストは、言うまでもなくかつてのアートスクールのギタリストでしたが。このバンド、このアルバムにおいて果たされたであろう役割は、かつてのバンドにおけるそれよりも遥かに大きいでしょう。
単純な足し算ではなく、楽曲の重層性・スケール感に格段の伸長が認められます。ストレイテナーというバンドは、日向のベースを中心とする骨太でシンプルなバンド・アンサンブルと、楽曲に仄見える洋楽的なセンスを聴かせるバンドと捉えていましたが、その「アンサンブル」の部分ではこのアルバム、間違いなく国内最高峰のロックを鳴らしています。
「クラッシュ」や「Ark」、「Stilt」といった早い曲ももちろんかっこいいけど、やはりその魅力が剥き出しになるのはスローな曲。「Lightning」や「イノセント」。鍵盤の導入も必然と感じられる、感涙必至のあまりにも美しいロック・バラード。シロップなき今、ロックの「美」を僕はこのバンドに託すことにしました。

Nexus

Nexus