雰囲気ゾワゾワ楽団 "雰囲気ゾワゾワ楽団主催「みんなちがってみんないい」"

2008.12.29@鶴舞KDハポン
すっかり普通のファンのゾワ楽です。
初めて行ったハポンという鶴舞の小さなハコは、いい具合にくすんだカントリー調のライブカフェで、螺旋階段で木製テラスの二階席に上がれたり、舞台上に梯子が伸びてたりで非常にいい雰囲気。そんないいカンジのハコでまた、非常にいいカンジのイベントでございました。
OAのゾワ楽むらかみさんのソロ、naccはピアノ弾き語りで、salyuのカバーはなるほどさもありなんというハマりぶりだったし、オリジナルもやわらかさと透明感が兼備されていてまた素敵でした。このボーカルを「包容力」という言葉で形容するのは、やや思考停止なほどにピッタリな気もしたりして。
主催者の手になるバンド紹介の映像作品wをはさみつつ、ヨーグルトクリームというバンドはオウガに代表されるところの、新世代オルタナ/ポストロックのエモーション系。マツオカナオヤmeetsノブナガは弾き語りもアリの、表現力豊かな唄モノ特化系。イベントタイトル通り、バラバラに雑多な音楽性が自由に楽しめるアクト。ハコの持つ雰囲気もまた貢献していたように思います。
で、そんなイベントの志向を体現するような主催バンドのアクトはやっぱり、問答無用の楽しさがありました。ジャンルの境を取り払って、思いつく限りのアイデアやギミックや、なにより音を鳴らすことの根源的な喜びをブチ混んで奏でられる彼女たちの音楽、その自由さはちょっとスケールを超えて眩しいものです。「トラベルトラベル」のインパクトと吸引力は終了後の喝采が何より雄弁だったし、新曲のこれまた多彩で豊かな音像にも嬉しくなってしまいました。映像作品がいかに脱力系だろうが、セッティングに手間取ろうが入りを間違えようが、曲が始まっちゃえばもう、ゾワゾワさせられっぱなしなのでした。
セットリスト(雰囲気ゾワゾワ楽団):1.まちあわせ 2.新曲 3.teacup 4.トラベルトラベル 5.lamp 6.森の奥の村の少女
次のライヴはいつだね…そして音源が欲しい。あとチケ代倍でいいから倍観たいね。