ネタバレ特になし。
鮎川哲也賞の佳作らしいが、ダメね。「ダメな青春ミステリ」の見本みたいな作品。
醒めた主人公の視点とか、ファニィな文化部員たちの雰囲気とか、エキセントリックな探偵役とか、登場人物が皆類型的。トリックも伏線もユルければ、安っぽいドラマをミステリと無関係な部分で語りすぎる。
米澤穂信クラスの作家でさえ「古典部」シリーズは寒いのだから、この程度の筆力の新人作家にはあまりにも荷の重い仕事だ。日常の謎系青春ミステリってやつは。しかも学園モノ。
無意味にラーメンズの名前出すのやめてください。
評価はC−。*1
- 作者: 似鳥鶏
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/10/31
- メディア: 文庫
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*1:ラストの独特の味を拾ってD回避。