ネタバレ一応注意。
やっぱこのシリーズの文章はキレてる。未だに純粋に感嘆する。世界観ともこのうえなくうまく絡んでるし、漂うこの空気感だけでも第一級の読み物だと思います。
ただまあその一方で、ドラマ性としては物足りない部分がある。でも今回は、娼婦を連れ出して海岸沿いに車停めて、月を見上げながら濡れた頬に手を寄せる、なんて村上春樹か木下理樹か、みたいなシーンがあって、萌えた。
森作品には似合わない言葉だが、「ロマン」が匂い立つような小説。
評価はB。
フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life (中公文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 文庫
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