ネタバレ一応注意。
なんか読んでてずーっと既視感があって。初読のはずなのに。そういや稲垣金田一のどうしようもない二時間も観たんだけど、それ以上に各所でパロディ化されてる、その始祖としての存在感なのだろうと。
だからこの2007年の世にあって、こうした田舎のムラの因習とか血の因縁といったうさんくささを、まったく新鮮な興奮として味わうことはできず。ミステリとしての結構にはそもそも力を入れて書いていないし、地下鍾乳洞などの活劇も邪魔なだけだった。サービス精神豊富な作品だとは思うが、ホラーとしても出来は良くないだろう。
作品の評価はC。
- 作者: 横溝正史
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 1971/04/26
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 42回
- この商品を含むブログ (132件) を見る
これが厭だから新装版で集めてんだよw。